ルボックスで吐き気が起きる理由

ルボックスを飲むと、吐き気が生じることがあります。

これはSSRIやSNRIに多い副作用で、中でもルボックスは、一番古いSSRIであるため、吐き気の副作用はとりわけ多いのです。
ちなみに吐き気は、内服初期(=飲み始め)に多いことが知られています。

なぜ、ルボックスを飲むと吐き気が生じるのでしょうか。また、吐き気への良い対処法はあるのでしょうか?

ルボックスをはじめとした抗うつ剤は、しばしば吐き気を起こします。
この吐き気は、内服初期に起こりやすいことが特徴です。

ルボックスで吐き気が起こりうる、ということは事前に理解しておく必要があります。

精神科を受診し、初めて抗うつ剤を処方されると、ほとんどの方は「飲んで大丈夫かな・・・?」と
不安な気持ちを抱えながら内服します。
「精神科のお薬」は、まだ患者さんにとっては飲むことに大きな抵抗があるものなのです。

そしてSSRIは、飲んで数時間経つとなんだか気持ち悪くなってくるのです。
ただでさえ薬に対して抵抗を持っていた中、気持ち悪くなってきたらどう思うでしょうか?

「この薬、本当に大丈夫なんだろうか?」「ヤバイ薬じゃないだろうか」
吐き気に対する事前知識がないと、不安が更に煽られてしまいます。

そうならないために、ルボックスの飲み始めは吐き気が起きやすい、いうことは知っておく必要があるし、
医師もしっかりと説明する必要があります。

これは副作用であり、出現したからといって過剰に心配することはありません。
吐き気が起きたということは、ルボックスの効果が体内で出ているということの裏返しでもあります。

ルボックスをはじめ、多くの抗うつ剤は「脳のセロトニンを増やす」ことを目的に投与されます。
しかし、お薬は全身に回りますから脳以外の全身のセロトニンを増やし、様々な部位のセロトニン受容体を刺激してしまいます。

セロトニン受容体のうち、脳に存在するのは10%程未満で、残り90%以上は脳以外に存在しています。
そして、脳以外で一番多いのは胃や腸などの消化管です。

ルボックスを内服すると、消化管に存在するセロトニン3受容体が過剰に刺激されてしまい、
それによって吐き気や胃部不快感が生じると言われています。

つまり、吐き気が起こったということは、全身のセロトニンの量が増えてきているという証拠なのです。
これが分かっていれば吐き気が来ても不安になりませんし、吐き気を耐える気持ちも出てくるでしょう。

また、多くの場合1-2週間たつとルボックスを投与された状態でのセロトニン量に身体が慣れてくるため、
吐き気は消失していきます。ずっと吐き気で苦しむケースは多くありません。

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