ルボックスの授乳婦への投与

授乳時の薬物の投与については、「Medication and Mother’s Milk 2012」という基準がしばしば使われます。

この基準ではL1-L5の5段階に薬剤を分類しています。

L1:最も安全(safest)
L2:比較的安全(safer)
L3:おそらく安全(probably safe)
L4:悪影響を与える可能性あり(possibly hazardous)
L5:危険(hazardous)

ほとんどの抗うつ剤は「L2」に分類されており、鎮静が強い抗うつ剤は「L3」に分類されます。
ルボックスはというと、「L2」になります。

この分類結果だけをみると、授乳の際にルボックスを飲んでいてもいいように見えます。
しかし私は基本的には授乳中の薬物投与はおすすめしておりません。

ルボックスを含め、薬物は基本的には母乳から乳児に移行します。
抗うつ剤は少量ながらも母乳を介して乳児の体内に移行しているのです。

自分の子供に抗うつ剤が入っていることを、良いと考える母親はほとんどいないでしょう。
それを将来にわたって心配したり後悔したりするかもしれません。

今は、人工乳などでもある程度栄養は補えるのですから、抗うつ剤を内服するのであれば
極力母乳は投与せず、人工乳を与える方がいいと考えています。

もし、精神状態も安定してる方でどうしても授乳したい場合は、
主治医と相談してルボックスの中止も検討してみて下さい。

ルボックスを中止した際は、薬が完全に抜けるまで1-2週間待ってから母乳栄養を開始しましょう。

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