ルボックスを減薬・断薬するときには慎重に行わないとといけません。
大前提として、自分の判断での勝手な減薬や中止は絶対にしてはいけません。
ルボックスの離脱症状が出てしまうのは大半が自己減薬・自己中断です。
必ず主治医と相談して、指示に従った減薬をしてください。
自分で勝手に減らして離脱症状に苦しむ方って本当に多いんです・・・。
ルボックスを減薬・断薬するときに、離脱症状を起こさないポイントを紹介します。
Ⅰ.病気が治っていないうちは無理して減らさない
病気がまだ十分に治りきってないのに、無理に抗うつ剤を減らそうとしてはいけません。
病気が治っていないということは、身体がセロトニンを出す力がまだ不十分だという事。
そんな状態で、更にセロトニンの血中濃度を不安定にするような行為(減薬・断薬)を行えば、
離脱症状が起きやすくなるのは当然です。
一般的に抗うつ剤は、病気の症状が治まっても半年~1年ほどは内服を続けることが推奨されています。
これは治りたての頃が再発する可能性が有意に高い、というデータに基づいています。
また治りたての時期は、あくまでも抗うつ剤の力を借りている状態で落ち着いてのであって、
自分自身だけの力ではまだ持ちこたえられない事が多々あるからです。
なので、症状が治まったからといってすぐに減薬に踏み切るのではなく、必要な間は内服を続けましょう。
無理して減らそうとすると、病気が再発するリスクも高くなります。
そうなれば結果として、より長期間お薬を飲まなきゃいけなくなります。
副作用が強くてルボックスをどうしても飲みたくない、という事であれば、
別の抗うつ剤に変更したり、副作用を抑える薬を併用するという方法もあります。
自分だけで判断せず、必ず主治医に相談してみてください。
Ⅱ.できる限りゆっくり、時間をかけて減らす
減薬・断薬による離脱症状は、セロトニンの急激な血中濃度の低下が原因です。
ということは、急激に低下させなければ起きにくいということです。
例えば、
300mgから150mgに減薬したときに離脱症状が出たのであれば、200mgで一旦慣らしてから150mgにする、
2週間間隔での減薬ペースで離脱症状が出たのであれば、3-4週間間隔の減薬にする
など、可能な限りゆっくり細かく減薬をしていくと、離脱症状は起きにくくなります。
ゆっくりと減薬すれば時間はかかりますが、ほぼ確実に減らすことができます。
Ⅲ.離脱症状の少ない抗うつ剤に切り替える
ゆっくり減薬しても離脱症状が起こってしまう、というときは、
離脱症状の少ない抗うつ剤に切り替えてから、再度減薬に挑戦してみるとうまくいく事もあります。
離脱症状の少ないSSRIというと一般的にはジェイゾロフトなが挙げられます。
例えばルボックスを150mg内服していたとしたら、まずは同力価程度のジェイゾロフト(100mg相当)
に徐々に置換していきます。
その上で、ジェイゾロフトを徐々に減量してくのです。
ただし、ジェイゾロフトも離脱症状を起こす事はあります。
切り替えたけど、離脱症状がやっぱり起こってしまった、ということになる可能性もありえます。