薬理的なルボックスとカフェインの相互作用

ルボックスは、様々な物質との相互作用に注意をすべき薬です。
それは、他のSSRIより多くの代謝酵素(物質などを分解する酵素)の働きを阻害してしまうからです。

ルボックスはSSRIのなかでは一番古い薬なので、
最近の新しいSSRIと比べるとどうしても作りが荒く、余計なところへの作用が多いのです。

実際、添付文書の相互作用の欄にはこのように書かれています。

本剤(ルボックス)の代謝には肝薬物代謝酵素CYP2D6が関与していると考えられている。
また、本剤は肝薬物代謝酵素のうちCYP1A2、CYP2C9、CYP2C19、CYP2D6、CYP3A4を阻害し、
特にCYP1A2、CYP2C19の阻害作用は強いと考えられている。

色々難しい言葉が並んでますが、CYPというのは「様々な物質を分解する酵素」だと考えてください。
デプロメールがいくつかのCYPを阻害するということは、いくつかの物質の分解をジャマしてしまうと
いうことです。

ここで注目すべきは、最後の一行です。
実はカフェインは分解の際、代謝酵素であるCYP1A2の影響を大きく受けます。

そしてそのCYP1A2の働きをルボックスは阻害するということです。

つまり、薬理学的にルボックスを服用するとカフェインの分解が遅くなるのです。

ルボックスとカフェインを併用するとカフェインが分解されにくくなる。
これは事実のようです。

ここから、ルボックスとカフェインは相性が悪い、というのは全くのデタラメではない事が分かります。
併用すると、カフェインが分解されにくくなるという傾向は確かにあるのです。

ただし、「ルボックスとカフェインを併用すると、体内カフェイン量が5倍になる」などという事が
ネットではなぜかウワサされていますが、その「5倍」には根拠はないと思われます。

そもそも何倍になるかはルボックスの量や個々人の代謝能力にもよりますし、一概に言えるものではありません。

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