ソラナックス 抗不安薬の半減期一覧

抗不安薬はたくさんの種類があり、それぞれ半減期が異なります。主な抗不安薬の半減期を比較してみると下図のようになります。

抗不安薬 作用時間(半減期) 最高血中濃度到達時間
グランダキシン 短い(1時間未満) 約1時間
リーゼ 短い(約6時間) 約1時間
デパス 短い(約6時間) 約3時間
ソラナックス/コンスタン 普通(約14時間) 約2時間
ワイパックス 普通(約12時間) 約2時間
レキソタン/セニラン 普通(約20時間) 約1時間
セパゾン 普通(11-21時間) 2~4時間
セレナール 長い(約56時間) 約8時間
バランス/コントール 長い(10-24時間) 約3時間
セルシン/ホリゾン 長い(約50時間) 約1時間
リボトリール/ランドセン 長い(約27時間) 約2時間
メイラックス 非常に長い(60-200時間) 約1時間
レスタス 非常に長い(約190時間) 4~8時間

半減期や最高濃度到達時間が様々であることが分かります。

一般的に半減期が短いと、効果がすぐなくなるため細かい調整がしやすいというメリットがあります。しかし1日何回も飲まないといけず、依存にもなりやすいというデメリットもあります。

反対に半減期が長いと、一回飲むとなかなか身体から抜けないため細かい調整がしにくいのですが、服薬回数も少なくて済みますし、ゆっくり効くため依存にもなりにくいと言われています。

どちらも一長一短ありますので、自分の症状・状態に合わせて適切なおくすりを選択することが大切です。

 

ソラナックスはというと、半減期は14時間という中等度の長さですので、バランスの取れた使い勝手のよい抗不安薬だと言えるでしょう。

ソラナックスの半減期はどのくらい?

ソラナックスは抗不安薬と呼ばれる、不安を和らげる作用を持つおくすりです。

使い勝手がよく、処方される事も多いのですが、その理由のひとつに「半減期がちょうどいい」ことが挙げられます。半減期とは、服薬したおくすりの血中濃度が半分になるまでにかかる時間のことで、そのおくすりの作用時間とある程度相関します。

ここでは、ソラナックスの半減期や他の抗不安薬との比較、そこから考えられるソラナックスの効果的な服薬方法について紹介していきます。

ソラナックスは服薬後、約2時間で血中濃度が最大となり、半減期は約14時間です。

抗不安薬は、半減期で分けるとだいたい3種類に分類できます。

  • 半減期が短い ・・・半減期が~6時間
  • 半減期が普通 ・・・半減期が6~24時間
  • 半減期が長い ・・・半減期が24時間~

半減期とは、おくすりの血中濃度が半分になるまでにかかる時間のことで、おくすりの作用時間とある程度相関するため、作用時間の目安として使われています。

おおよそですが、「半減期が14時間」≒「作用時間が14時間くらい」と考えます。

おくすりが身体がから抜けていくスピードは個人差があるため、半減期はあくまでも目安ですが、どのおくすりを使うべきかの大きな指標になる数値です。

 

ソラナックスの半減期は、抗不安薬の中で「中等度(普通くらい)」の位置づけです。服薬してから2時間ほどで血中濃度が最高値になり、半減期は約14時間です。

ソラナックス どうしても酒・アルコールを飲みたくなったら

抗不安薬の服用中にお酒を飲んではいけないことは分かった。
でも、どうしても飲みたい・・・
あるいは、職場で飲まなきゃいけない状況にある・・・

こんな場合、どう対処したらいいでしょうか?
対処法を考えてみましょう。

 

1.我慢

身も蓋もない言い方ですが、やはり「我慢」は基本になります。
お酒を我慢することで病気は早く治ります。

あなたの病気が治ることで喜んでくれる人がたくさんいるはずです。

応援してくれる人たちのためにも、何よりも自分の将来のためにも、
早く治したいですよね。

この気持ちを忘れないでください。
お酒を飲みたくなった時は、このことを思い出しましょう。

お酒を飲むということは、自分の手で病気の治りを遅らせているのです。
そしてお酒を我慢するという事は、おくすりの効きを良くする立派な治療行為のひとつなのです。

頑張って我慢しましょう!

 

2.抗酒剤を使う

あまり知られていないのですが、抗酒剤というものがあります。
これは、「お酒を飲めなくするお薬」です。

いくつか種類があるので紹介します。

ノックビン、シアナマイド

昔からある抗酒剤です。

ノックビンやシアナマイドを飲んでからお酒を飲むと、
少量の飲酒で顔面紅潮、血圧低下、心悸亢進、呼吸困難、頭痛、悪心、嘔吐、めまいなどが
生じるようになります。

これらのお薬はアルコールを分解するアセトアルデヒド脱水素酵素を阻害することで、
アルコールを分解しにくくし、少量のアルコールで体がまいってしまうようにするのです。

懲罰的な方法ですが、飲酒する自分を自制したいんだけど、つい欲求に負けてしまう、と
いう人には効果があります。

これらの薬を服用してしまえば、お酒を少し飲んだだけで不快症状が出現しますから、
実質、お酒を飲めなくなります。

なお、これらのおくすりとお酒は絶対に併用しないでください。危険です。
たまに「一緒に飲むとどうなるのかな?」と試そうとする方がいるのですが、絶対にやめましょう。

 

レグテクト

中枢神経のNMDA受容体を阻害したり、GABA-A受容体を刺激することで
「飲酒欲求を抑える」と言われているお薬です。

ノックビンやシアナマイドのように懲罰的に飲めなくするのではなく、
「飲酒したい気持ちが少なくなる」というものです。

まだ発売されてから浅いため、データの蓄積が少ないお薬ですが、効果はあまり強くはないようです。

「あともうひと押しがあれば、お酒を我慢できるんだけど・・・」
といった方にはいい適応かもしれません。

 

3.ドクターストップだと言う

病名などは言いずらいかもしれませんが、
「医師から飲酒を止められている」と言ってしまいましょう。

医者のせいにすることで、あなたが責められる可能性を少なくできます。

残念なことに、お酒を飲まないというだけで「付き合いが悪いやつだなぁ」と
否定的に捉える人は未だにいます。

そんな時は、自分のせいではなく医者のせいで飲めないんだ
と責任を医師になすりつけちゃって構いません。

「次、お酒を飲んだら出勤停止です、って医師から脅されてるんです」
「そうなったら誰がお酒を勧めてきたのか、産業医に報告しなきゃいけないんです」
くらい言っちゃっても、私が主治医なら全然許します。

ここまで言えば、たいていの人は無理には勧めてこないでしょう。

無理に飲ませられたら、その人のせいで出勤停止になります。
お酒を無理矢理勧めた人は「治療を故意に妨害した」ことになり、
会社や産業医からの警告や処罰を受ける可能性があります。

 

会社の産業医体制がしっかりしているのであれば、
産業医にも事前に相談しておくと、より安心です。

 

4.周囲の協力にしてもらう

飲酒を我慢するのは、自分の意志との戦いになります。
でも、人間一人の意志というのは弱いものです。
自分の意志だけで折れそうな時は、周囲にも協力してもらいましょう。

周囲の協力って、とても大きいですよ。

家族や恋人、友人などに「飲酒しないんだ!」と宣言して協力してもらうと
一人で頑張るよりもずっと成功する確率は高くなります。

 

5.どうしても、という時は抗不安薬を飲まない事

飲酒はしないことが望ましいのですが、本当にどうしてもやむを得ない事情があって
お酒を飲まなくてはいけない事もあるかもしれません。

その際は、アルコールを摂取する前後には抗不安薬は内服しないでください。

その分、不安感が強くなるかもしれませんが、仕方ありません。

お酒を飲むのであれば、その代わりその日の不安は悪化する事は了承した上で
飲酒しましょう。

不安が増悪すれば、病気の治りがその分遅れてしまう可能性もありますが、
それも覚悟の上で飲酒してください。仕方がありません。

そうすれば、短期的にはつらいかもしれませんが、耐性や依存性形成、
翌朝の倦怠感や過鎮静などのリスクは低くすることができます。

 

ソラナックスと酒・アルコールの併用実例

このように、抗不安薬とアルコールを併用するデメリットは大きく、
「一緒には飲まないように!」と私たちは患者さんに指導します。

しかし困ったことに、こっそりアルコールを摂取してしまう患者さんは後を絶ちません。

元々お酒が大好きで、どうしても我慢できなかったという人から、
仕事の接待でどうしても飲まざるを得なかったという人まで理由は様々ですが、
併用してしまうケースは少なくないのが現状です。

 

では抗不安薬とお酒を一緒に飲んでしまうと、実際はどうなってしまうのでしょうか。

短期的な害でいうとお酒や抗不安薬が残りやすくなるために、内服後の眠気やだるさが強くなります。
普通量のお酒を飲んだだけなのに二日酔いになったり、寝坊・遅刻してしまったり、
普通量の抗不安薬の内服で、強い眠気や集中力低下が生じやすくなります。

 

長期的に見ると、耐性や依存性が形成されやすくなります。
耐性が形成されると、効きが悪くなるため、抗不安薬の量が増えていきます。

それでも併用を続けていると、次第にどの抗不安薬も効かなってしまう可能性もあります。
効くおくすりがなくなってしまうと、打つ手が無くなるため患者さんは非常に苦しむことになります。

 

一度、依存状態になると、そこから抜け出すのは非常に困難です。
アルコール依存症、覚せい剤依存症などの人が、何度も同じ過ちを繰り返してしまうのは
みなさんもニュースなどでご存じだと思います。

それほど、依存状態から抜け出すのは難しいのです。
依存状態になると、人生の大部分を棒に振ってしまいます。
依存状態になる事は絶対に避けなければいけません。

そのためには、絶対にアルコールと抗不安薬を併用しない事です。

ソラナックスと酒・アルコールの併用はなぜダメ?

抗不安薬の服薬中に、酒・アルコールを飲んでも大丈夫でしょうか。

これは患者さんからよく頂く質問です。結論から言ってしまうと

「抗不安薬の服用中は、極力飲酒すべきでない」

が答えになります。

ソラナックスも抗不安薬であり、アルコールとの併用はおすすめできません。

ソラナックスの内服中はなぜ酒・アルコールを飲んではいけないのか、飲んだらどうなってしまうのか。アルコールを我慢するためにどんな工夫や対処法があるのか。

まずはソラナックスの添付文書を見てみましょう。
酒・アルコールとの併用についてはこのように記載があります。

【相互作用】
(併用注意)
アルコール(飲酒)

臨床症状・措置方法:眠気、注意力・集中力・反射運動能力等の低下を増強することがある。
機序・危険因子  :相互に中枢神経抑制作用を増強することが考えられている。

ソラナックスとアルコールの併用は「禁忌(=絶対にダメ)」まではいかないものの、
「併用注意」という扱いになっています。

その理由は「お互いに中枢神経の働きを抑えてしまうため」、そして
それによって「眠気や注意力低下などが起きやすくなるため」と書かれています。

 

ソラナックスは抗不安薬ですが、 抗不安薬もアルコールも、どちらも脳を鎮静させる作用があります。
そしてこれらは併用すると、お互いの作用を強めあってしまうことが知られています

併用すると、脳を過剰に眠らせてしまう原因となるのです。

眠気や注意力・集中力低下が強くなりすぎれば、日常生活に大きな支障をきたすのは
想像に難くありません。

 

併用による問題は、実はこれだけではありません。
抗不安薬とアルコールを併用を続けていると、長期的にも大きな問題を引き起こします。

それは「耐性・依存性形成」と呼ばれるものです。
アルコールも抗不安薬も、どちらも耐性や依存性を起こす物質です。

耐性とは、ある物質を摂取し続けると次第に身体が慣れてきて、効かなくなってくる事です。
アルコールは耐性形成が強く、飲酒を続けているとだんだん少しの量では酔えなくなり、
飲酒量がどんどん増えていくのはみなさんもご存じだと思います。

抗不安薬もアルコールと比べれば軽いものの、耐性形成を起こします。

 

依存性とは、ある物質を摂取し続けていると次第にその物質なしではいられなくなる現象です。

アルコールを大量に長期間摂取していると、次第にアルコールを常に求めるようになってしまいます。
我が国のアルコール依存症患者は80万人、アルコール依存症予備軍は440万人と言われており、
アルコール依存は社会的にも大きな問題となっています。

そして抗不安薬も、アルコールよりは弱いものの依存性があります。

 

問題は、アルコールと抗不安薬を併用する事で、お互いの作用が強まり合い、
より急速に耐性や依存性が形成されてしまうという事です。

相互に作用する事でお互いの血中濃度を強くしてしまい、
実際より多くの量を摂取したのと同じ状態にしてしまうため、急速な耐性・依存形成が起こるのです。

つまり、抗不安薬とアルコールを一緒に飲んでいると、アルコール依存や薬物依存になりやすくなるのです。

 

また、抗不安薬とアルコールがお互いの血中濃度を高めてしまう、という事は
抗不安薬を処方した医師が薬の効果を予測できなくなってしまう、という事でもあります。

例えば、「この人には半日くらい効く抗不安薬がちょうどいいはず」と医師が考えて、
そうような抗不安薬を処方したのに、アルコールを併用してしまうと作用時間が延長してしまい、
半日以上効いてしまいます。

これでは治療に支障が出るのは明らかです。
アルコールと抗不安薬を併用していると、病気が治りにくくなり、
治療により時間がかかるようになるのです。

 

抗不安薬と酒・アルコールを併用すると、互いの血中濃度を高めあってしまう

すると、脳を過剰に鎮静させてしまい、強い眠気・注意力低下の原因となる。
耐性・依存性がより急速に形成され、アルコール依存・薬物依存になりやすくなる。
また、効きが不安定になるため治療にも支障をきたし、疾患も治りにくくなる

という事です。

 

アルコールや抗不安薬の依存は、社会的にも大きな問題となっています。
アルコールと抗不安薬を摂取するという事は、自らの手で自分を依存症にしてしまう行為なのです。

ソラナックス 眠気が生じたときの対処法

抗不安薬で、日常に支障が出るくらい困る眠気が出てしまったら、どうすればいいしょうか。

臨床でよく用いられる対処法を紹介します。
なお、これらの対処法は独断で行わず、必ず主治医と相談の上で行ってください。

 

Ⅰ.様子をみる

あらゆる副作用に言えることなのですが、「少し様子をみてみる」というのは有効な方法です。

特に内服をはじめて間もない場合は、身体がおくすりに慣れていないために
副作用が強く感じられる場合があります。

この場合は、1-2週間様子をみてみると、身体がおくすりに適応してくるため、
副作用は徐々に軽くなってくることがあります。

なんとか耐えられる程度の眠気なのであれば、少し様子をみてみるのも手です。

 

Ⅱ.服薬量を減らす

内服する量を減らせば、眠気の程度は軽くなります。
量が減れば効果も弱くなってしまいますが、副作用で困っている場合は検討して良い方法です。

副作用が強く出すぎている場合、「くすりの量が多すぎる」という可能性もあります。
この場合は、おくすりの量を減らした方がかえって良いこともあるのです。

服薬量が今の自分にとっての適正量なのか、定期的に主治医と相談し、
服薬量の見直しを行ってみましょう。

 

Ⅲ.服薬時間を変えてみる

服薬する時間を変えれば、眠気が起こる時間をずらすことができます。

例えば、ソラナックス0.4mgを毎食後(1.2mg/日)服薬していたとします。
これで、お昼すぎの眠気で困っているようであれば、昼食後の服薬を中止して、
朝・夕食後にそれぞれ0.6mgずつ服薬にしてみるといいかもしれません。

昼食後のくすりがなくなるため、午後の不安感の増悪は心配ですが、
ソラナックスは理論的には半日ほど効くおくすりですので、試してみる価値はあります。

 

Ⅳ.抗不安薬の種類を変えてみる

精神科のおくすりは、効果や副作用の個人差がとてもあります。
患者さんとおくすりの相性というのは軽視できません。

ソラナックスが自分にあまり合っていなかった、という可能性もありますので、
あまりに副作用が苦しいようなら、種類を変えてみるのも手です。

一例ですが、似たような抗不安薬だと、

  • ワイパックス      : 作用時間12時間、効果強い
  • レキソタン/セニラン  : 作用時間20時間、効果強い
  • セパゾン        : 作用時間11-20時間、効果やや強い

(ソラナックス:作用時間14時間、効果中等度)

などがあります。

ただしどの抗不安薬にも眠くなる作用はありますので、
主治医とよく相談して変えるおくすりは選びましょう。

 

Ⅴ.睡眠を見直す

意外と見落としがちなのですが、根本の睡眠に問題がないのかを見直し忘れてはいけません。
睡眠の質が悪ければ、日中の眠気が悪化してしまいます。

そもそもが最近夜更かしをしていたりしていれば、それは眠いのは当たり前ですよね。

おくすりを飲み始めて不調を感じると、「くすりのせい!」と考えてしまいがちですが、
「他の原因は本当にないのか?」という視点は必ず持つようにしましょう。

よくあるのが、

  • 最近、睡眠時間が少ない → 睡眠時間を増やす
  • うるさい、明るいなど寝室の環境が悪い → カーテン、アイマスクや耳栓などの対策をする
  • ベッドに入ってからマンガを読んだりスマホをいじっている → やめる
  • 寝る前にお酒を飲んでいる → 断酒する
  • 寝る前に食べ物を摂取している → 睡眠3時間前からは胃に負担がかかるものは食べない

などです。

睡眠の質を悪くしてしまう原因があるのであれば、まずはそちらの改善を優先してみてください。

ソラナックス 各抗不安薬の眠気の起こしやすさの比較

それぞれの抗不安薬の眠気の起こりやすさは、次のようになります。

【抗不安薬名】【抗不安作用/作用時間】【眠気】
リーゼ+ / 6時間±
デパス+++ / 6時間+++
ソラナックス/コンスタン++ / 14時間++
ワイパックス+++ / 12時間++
レキソタン/セニラン+++ / 20時間++
セパゾン++ / 11-21時間++
セレナール+ / 56時間+
バランス/コントール+ / 10-24時間+
セルシン/ホリゾン++ / 50時間+++
リボトリール/ランドセン+++ / 27時間+++
メイラックス++ / 60-200時間+
レスタス+++ / 190時間++

おくすりの効きには個人差がありますので、必ず表の通りになるわけではありません。
あくまでも目安としてご覧ください。

基本的には、作用(不安を和らげる強さ)が強いほど、副作用(眠気など)も多くなる傾向があります。

ソラナックスの眠気の程度は、一般的には「中等度」であることが多いようです。

ソラナックスで眠気が生じるのは何故?

ソラナックスは「ベンゾジアゼピン系抗不安薬」という種類に分類されるおくすりです。

ベンゾジアゼピン系は、脳のGABA-Aという受容体を刺激し、その作用を強めることが主なはたらきです。
GABA-A受容体は、「抑制系受容体」と呼ばれており、脳や身体を鎮静させる方向にはたらきます。

具体的には、次の4つの作用があることが知られています。

  • 抗不安作用(不安を和らげる)
  • 催眠作用(眠くする)
  • 筋弛緩作用(筋肉の緊張を和らげる)
  • 抗けいれん作用(けいれんを抑える)

 

ベンゾジアゼピン系は基本的にはどれも、この4つの作用を持っています。
そして、それぞれの作用の強さはおくすりによって異なります。

そして、ベンゾジアゼピン系のうち、

抗不安作用に優れるものは抗不安薬と呼ばれ、
催眠作用に優れるものは睡眠薬と呼ばれ、
筋弛緩作用に優れるものは筋弛緩薬と呼ばれ、
抗けいれん作用に優れるものは抗けいれん薬と呼ばれています。

 

ベンゾジアゼピン系の中でソラナックスは、抗不安作用に優れるため、
「ベンゾジアゼピン系抗不安薬」に分類されているのです。

ソラナックスは抗不安作用に優れてはいますが、
その他の筋弛緩作用や催眠作用、抗けいれん作用が全くないわけではありません。

多少の催眠作用があり、この作用によって眠気が生じているのです。

 

つまり、眠気の副作用はベンゾジアゼピン系のおくすりであれば程度の差はあれ、
どのおくすりでの生じえるということです。

ソラナックス 離脱症状の対処法

ソラナックスは処方頻度の多い抗不安薬のため、離脱症状で苦しむケースは時々経験します。
ソラナックスを減薬したときに離脱症状が出現してしまったら、どうすればいいでしょうか?

対処法を考えてみましょう。

 

離脱症状が起きた場合、取るべき方法は二つしかありません。
「様子をみる」か「元の量に戻す」かです。

そして、どちらを選ぶかの判断基準は、離脱症状の程度が「耐えられるかどうか」です。

 

離脱症状は、身体に入ってくるおくすりの量が急に少なくなった反動で起こります。
しかし人間の身体というのは、徐々に適応していく力を持っていますから、
しばらくすれば、少なくなったおくすりの量に慣れてきます。

それまで様子を見れるのであれば、我慢してもよいでしょう。

個人差はありますが、離脱症状のピークは1週間程度で、
これを過ぎると徐々に程度は軽くなってきます。

ただし、中には3か月など長く続くケースもありますので、
無理をして我慢をしないようにしてください。

様子をみれるレベルの軽い離脱症状であれば、少しの間様子をみて、
離脱症状が治まるのを待ってもいいでしょう。

 

もう一つの方法は、「元の量に戻す」ことです。
おくすりを減らしたのが原因なので、おくすりの量を戻せば離脱症状は改善します。
当たり前ですね。

まずは元の量に戻して、1-2週間は様子をみてください。

その後、再び離脱症状を起こさないために、
次のいずれかの方法を取りながら再挑戦してください。
(必ず主治医と相談の上で行って下さい)

 

Ⅰ.より緩やかに減量する

減らしていく量を細かく刻めば刻むほど、反動が少なくなり、
離脱症状も起こしにくくなります。

例えば、ソラナックス1.2mg/日から0.8mg/日に減薬して離脱症状が出現したのであれば、
1.0mg/日などを一旦経由してから0.8mg/日に減らすといいでしょう。

専門書によっては「10%ずつ減らしていきましょう」と書いてあるものもあります。
1.2mg/日を内服しているなら、薬0.1mgずつ減らしていくということですね。
気が遠くなりますが、ここまで細かく刻めば離脱症状は起こさないでしょう。

ちなみに錠剤では細かい調整ができないため、細かく刻んで減薬するならば
薬局で錠剤を粉砕してもらって粉にするのがおすすめです。

 

また、期間も重要です。

例えば、1週間ペースで減薬していって離脱症状がでてしまうのであれば、
2週間や4週間ペースに伸ばしてみましょう。

 

Ⅱ.半減期の長い抗不安薬に切り替えてから減薬する

前述したように、半減期の長い抗不安薬の方が離脱症状を起こしにくいという特徴があります。

そのため、半減期の長いおくすりに一旦切り替えてから減薬すると
上手くいくことがあります。

例えば、ソラナックス(半減期14時間)からメイラックス(半減期122±58時間)に
切り替える方法で考えてみます。

ソラナックス1.2mg/日を服薬していたとしたら、同程度のメイラックスだと1~2mgくらいになりますので、
メイラックス1~2mgへ切り替えます(実際に切り替える用量は症状や主治医の判断によって差があります)。

メイラックスに慣れるため1-2週間はそのまま様子をみます。

その後、メイラックスを1.0mg、0.5mgと減らしていくのです。

あるいはメイラックスは半減期が長いので、2日に1回服薬、3日に1回服薬、と減らしていってもいいでしょう。

ソラナックス 離脱症状を起こさないためには?

離脱症状を起こさないためには、離脱症状を起こしやすい状態と
逆の状態になるようにすることです。

離脱症状を起こしやすい特徴は、

  • 半減期が短いほど起こりやすい
  • 効果が強いほど起こりやすい
  • 量が多いほど起こりやすい
  • 内服期間が長いほど起こりやすい

でした。

これと反対の状態を考えてみましょう。
つまり、

  • 半減期を長くする
  • 効果を弱くする
  • 量が少なくする
  • 内服期間を短くする

ことで、離脱症状を起こしにくくすることができるのです。

ひとつずつ、詳しくみていきましょう。

 

まず半減期ですが、ソラナックスの半減期は14時間程度です。
14時間というのは決して短い半減期ではありませんので、ここはあまり気にしなくてもいいでしょう。
おくすりの半減期は患者さんの努力で変える事ができませんからね。

しかし、より半減期の長い抗不安薬にして、少しでも依存形成を抑えたい、という事であれば、
ソラナックスと同程度の強さで、半減期が長いおくすりに変えるのは悪くはありません。

 

一般的に半減期の短いおくすりは即効性があります。
即効性があると、「効いている!」という感覚が得られやすいため、患者さんに好まれます。

しかし、それは依存形成しやすく、離脱症状を起こしやすいということでもある、ということは
覚えておく必要があります。

反対に半減期の長いおくすりは徐々に効いてくるので「効いているのかよく分からないなぁ」と
感じますが、ゆるやかな分、依存形成は起こしにくいのです。

 

また、効果の強さについても、効果の弱いおくすりの方が離脱症状は起きにくいため、
症状が落ち着いてきたら徐々に効果の弱いおくすりに切り替えていくことも有効です。

ソラナックスは不安を和らげる作用は中等度であるため、これもあまりシビアに考えなくてもいいかもしれませんが、
症状が良くなってきたのであればより弱い作用の抗不安薬に切り替えることは有効な方法です。

 

また、服薬量が多く服薬期間が長いほど、依存形成や離脱症状につながりますので、
定期的に「量を減らせないか?」と検討することも必要です。

「最短1ヶ月で依存形成は起きうる」と指摘する専門家もいますので、
少なくとも2週間に1回くらいは、減薬の検討をすべきです。

ただし、調子がまだ不十分であれば無理して減薬する必要はありません。
あくまでも、漫然と飲み続けないように気をつけるべきということです。

ソラナックスの離脱症状の起こしやすさ

抗不安薬はすべて離脱症状を起こす可能性がありますが、

起こしやすさはおくすりによってそれぞれ違います。

離脱症状は、

  • 半減期が短いほど起こりやすい
  • 効果が強いほど起こりやすい
  • 量が多いほど起こりやすい
  • 内服期間が長いほど起こりやすい

と言われています。

ソラナックスは、半減期は14時間とまずまずの長さを持ち、効果も適度であるため、
離脱症状を起こす頻度は普通の部類に入ります。

必要以上に大量に飲んだり、長期間飲んだりしなければ離脱症状で困ることはそこまで多くありません。

 

ソラナックス抗不安薬の離脱症状とは? 

ソラナックスは、ベンゾジアゼピン系抗不安薬に分類されるおくすりで、不安感を改善するはたらきがあります。

抗不安薬の中では、効果もほどよくあり副作用も多くはないバランスの取れたおくすりです。

しかし、ソラナックスなどの「ベンゾジアゼピン系」には注意すべき副作用があります。それは「離脱症状」と呼ばれるものです。

長期間、大量にソラナックスの内服を続けていると、次第に身体がソラナックスに依存してしまい、やめることが出来なくなってしまいます。

この状態で無理に断薬すると気分が悪くなったり、イライラしたり、頭痛や震え、発汗が出現したりと様々な症状が起こることもあり、これらは離脱症状と呼ばれます。

ベンゾジアゼピン系の抗不安薬はすべて、依存形成を起こす可能性を持っています。

ソラナックスは依存性がとりわけ高い抗不安薬というわけではありません。

しかしバランスの取れた抗不安薬であるため、医師としても処方しやすく、
また患者さんにとっても使いやすいおくすりであるため、安易に処方・使用されてきまい、
結果的に依存になってしまう方がいるのが現状です。

 

依存というのは、身体がおくすりに慣れきってしまうことで、
おくすりが入ってこないと途端に不調を感じて、いても立ってもいられなくなってしまうことです。
この状態になってしまうと、常におくすりを手放せなくなってしまいます。

依存形成された状態で無理にやめたり減らしたりすると、

  • 落ち着きのなさ、イライラ、緊張
  • 頭痛、肩こり
  • 吐き気、悪心、動悸、震え、発汗

などの様々な症状が現れます。

これを「離脱症状」と言います。

 

依存や離脱症状は、抗不安薬を飲むと必ず起こしてしまうわけではありません。
必要な期間のみ、必要な量のみの内服であれば起こさないことの方が多いです。

しかし、長期間・大量に服薬を続けていると起きってしまいやすく、
抗不安薬の服薬は医師と相談しながら、決められた量の内服にとどめることが大切です。

ソラナックス 副作用を過度に怖がり過ぎず、適正に使用しましょう

ベンゾジアゼピン系には依存性があり、近年はこれが問題としてメディアに取り上げられることも増えてきました。

そのため、「ベンゾジアゼピン系は絶対に飲みたくない」と拒否される患者さんも時にいらっしゃいます。「お薬は飲みたくない」という希望を治療者に伝えることは何も悪いことではないのですが、中には「ベンゾジアゼピン系は必ず依存する」と過剰に恐怖を感じており、、そのイメージだけで拒否してしまっている方もいらっしゃいます。

例えば、同じように依存性のあるアルコールを考えてみてください。世の成人のほとんどはアルコールを時々飲むと思いますが、その中で依存になってしまうのは無茶な飲み方をするようなごく一部の方だけで、適度な摂取にとどめているほとんどの方はまず依存になる事などありません。

ベンゾジアゼピン系だってこれと同じです。必要な期間・必要な量のみの服薬を、専門家である精神科医のもとで使用しているのであれば、依存性が生じない患者さんもたくさんいるのです。

もちろん、お薬を飲まないでも良いような状態なのであればお薬なしで治療することが一番ですので、飲む必要はありません。しかし、どんなお薬にも副作用はあります。お薬の服薬を考える場合は、副作用だけを見て「怖いからイヤだ」と拒否するのではなく、効果と副作用のバランスを考えて冷静に判断して頂きたいと思っています。

専門家である精神科医が「今のあなたはベンゾジアゼピン系を服薬した方がいいでしょう」と提案するのであれば、それは総合的に見ればお薬を使うメリットの方が高いから提案しているという事を忘れないでください。あなたにとって害しかない治療法を専門家が勧めるはずがありません。そのため、このような状態で服薬を拒否すれば、確かに依存性が生じるリスクはなくなりますが、別のデメリットが生じる可能性があるのです。

例えば、不安がものすごく強い方で、このままベンゾジアゼピン系を服薬しなければ、外出などの生活に必要な活動も行えなくなってしまう可能性が高い患者さんがいたとします。

この方に、期間を決めてベンゾジアゼピン系を投与することがあります。もちろん依存性が生じるリスクはゼロではありませんが、ベンゾジアゼピン系でまずは不安を取り、活動が行えるようになって自信がついてきたところで依存形成しないうちにベンゾジアゼピン系を減らす、というのは悪い治療計画ではないでしょう。

この場合、もしベンゾジアゼピン系を拒否していれば、不安がどんどん増悪して仕事に行けなくなったり、必要な外出も出来なくなってしまったりという状態になってしまうかもしれません。確かに依存が生じるかもしれないというデメリットはありましたが、総合的にはメリットの方が高いと考えることができます。

ベンゾジアゼピン系に依存性があるのは事実であり、依存で苦しい思いをしてしまっている方がいらっしゃるのも事実です。そのため、これらのお薬を安易に使ってはいけないのは間違いのない事です。

しかし偏ったイメージで過剰に怖がるのではなく、お薬のメリットにもしっかりと目を向けて、総合的な判断で服薬をするかどうかを考えて頂きたいのです。メリットとデメリットをしっかりと見極めて、必要なのであればその期間はしっかりと使って病気を治して頂きたいと思っています。

ソラナックスの各副作用と対処法

では、それぞれの副作用やその対処法をひとつずつ詳しくみていきましょう。

 

Ⅰ.耐性・依存性形成

多くの抗不安薬に言える事ですが、長期的に見ると「耐性」「依存性」は一番の問題です。

ベンゾジアゼピン系は、長期間や大量の服薬を続けたり、主治医の指示を守らないような無茶な使い方を続けると耐性・依存性を起こす可能性が高くなります。

耐性というのは、身体が徐々に薬に慣れてしまう事です。最初は1錠飲めば十分効いていたのに、だんだんと心身がお薬に慣れてきてしまい、次第に1錠では全然効かなくなってしまい、2錠、3錠・・・、と服薬量がどんどんと増えてしまうことになります。

依存性というのは、その物質なしではいられなくなってしまう状態をいいます。

耐性も依存性もアルコールで考えると分かりやすいかもしれません。

アルコールにも強い耐性と依存性があります。

アルコールを常用していると、次第に最初に飲んでいた程度の量では酔えなくなるため、次第に飲酒量が増えていきます。これは耐性が形成されているという事です。

また過度の飲酒量を続けていると、次第に常にお酒を手放せなくなり、常にアルコールを求めるようになります、これは依存性が形成されているという事です。

抗不安薬には耐性と依存性がありますが、アルコールと比べて特段強くというわけではなく、医師の指示通りに内服していれば問題になる事は多くはありません。お酒だって節度を持った摂取であれば、耐性・依存性が問題となることはありませんよね。それと同じです。

耐性・依存を形成しないためには、まず「必ず医師の指示通りに服用する」ことが鉄則です。アルコールも抗不安薬も、量が多ければ多いほど耐性・依存性が早く形成される事が分かっています。

医師は、耐性・依存性を起こさないような量を考えながら処方しています。それを勝手に倍の量飲んだりしてしまうと、急速に耐性・依存性が形成されてしまいます。

またソラナックスをアルコールと併用することも危険です。

アルコールと抗不安薬を一緒に使うと、お互いの血中濃度を高め合ってしまうようで、耐性・依存性の急速形成の原因になると言われています。

また、「漫然と飲み続けない」ことも大切です。

基本的に抗不安薬というのは、「一時的なお薬」です。ずっと飲み続けるものではなく、不安の原因が解消されるまでの「一時的な」ものだという認識は忘れないようにしないといけません。長期的に不安を取りたい場合は、抗不安薬ではなくSSRIなどが用いられます。

定期的に「量を減らせないか」と検討する必要があり、本当はもう必要ない状態なのに漫然と長期間内服を続けてはいけません。

服薬期間が長期化すればするほど、耐性・依存形成のリスクが上がります。

 

Ⅱ.眠気、倦怠感、ふらつき

ベンゾジアゼピン系は、催眠作用、筋弛緩作用があるため、これが強く出すぎると、眠気やだるさを感じます。またふらつきが出てしまうケースもあります。

ソラナックスにも筋弛緩作用や催眠作用があります。一般的に筋弛緩作用は弱めであることが多いのですが、眠気は人によっては強く出てしまうこともあります。

もしこれらの症状が起こってしまったら、どうすればいいでしょうか。

もし内服して間もないのであれば、「様子をみてみる」のも手です。というのも、お薬は「慣れてくる」ことがあるからです。

様子を見れる程度の眠気やだるさなのであれば、1~2週間様子をみて下さい。徐々に自然と副作用が改善してきた、という例は少なくありません。

それでも眠気が改善しないという場合、次の対処法は「服薬量を減らすこと」です。

一般的に量を減らせば作用も副作用も弱まります。抗不安作用も弱まってしまうというデメリットはありますが、副作用がつらすぎる場合は仕方ありません。

例えば、ソラナックスを1日合計1.2mg内服していて眠気がつらいのであれば、1日量を0.8mgなどに減らしてみましょう。

また、「お薬の種類を変える」という方法もあります。より筋弛緩作用や催眠作用が少ない抗不安薬に変更すると、改善を得られる可能性があります。

ただしどの抗不安薬にも多少なりとも筋弛緩作用や催眠作用があります。余計悪化してしまう可能性もありますので、どの抗不安薬に変更するかは主治医とよく相談して決めて下さい。

 

Ⅲ.物忘れ(健忘)

ソラナックスに限らず、ベンゾジアゼピン系のお薬は心身をリラックスさせるはたらきがあるため、頭がボーッとしてしまい物忘れが出現することがあります。

実際、ベンゾジアゼピン系を長く使っている高齢者は認知症を発症しやすくなる、という報告もあります(詳しくは「高齢者にベンゾジアゼピン系を長期投与すると認知症になりやすくなる【研究報告】」をご覧ください)。

適度に心身がリラックスし、緊張がほぐれるのは良いことですが、日常生活に支障が出るほどの物忘れが出現している場合は、お薬を減薬あるいは変薬する必要があるでしょう。

ソラナックスの副作用の特徴

ソラナックスは1984年に発売された抗不安薬です。抗不安薬は文字通り、不安感を取るおくすりで、「安定剤」「精神安定剤」とも呼ばれます。

ソラナックスは中等度の抗不安作用を持ち、副作用も多くはありません。しかし、使い勝手が良く処方される頻度が多いため、しばしば依存などの副作用が問題視されます。

バランスの取れた、優れた抗不安薬である事は間違いありませんが、だからこそ、気軽に使いすぎないように注意が必要です。

ソラナックスは、抗不安薬の中では副作用は少ない部類に入ります。しかし処方されることが多いお薬であるため、しばしば副作用が問題となります。

一番問題に挙げられる副作用には「依存性」があります。

ソラナックスはベンゾジアゼピン系というタイプに属するお薬ですが、ベンゾジアゼピン系はすべて、長期間・大量の服薬を続けていると「耐性形成」「依存形成」が生じてしまう可能性があります。

これはソラナックスだから特に多い、という副作用ではなくベンゾジアゼピン系全てに生じうる副作用です。

耐性とは、心身がお薬に慣れてしまい、徐々にお薬の効きが悪くなってきてしまうことです。耐性が形成されると同じ効果を得るためにはより多くの量が必要となるため、服薬量がどんどんと増えていってしまいます。

依存とは、そのお薬を手放せなくなってしまうことで、そのお薬を飲まないと落ち着かなかったり、イライラしたりするようになってしまう状態です。依存性が形成されてから無理に断薬しようとすると、こころが不安定になったり、ふるえ・発汗・しびれなどの離脱症状が出現してしまうことがあります。

また、ベンゾジアゼピン系は、

  • 抗不安作用(不安を和らげる)
  • 催眠作用(眠くする)
  • 筋弛緩作用(筋肉の緊張をほぐす)
  • 抗けいれん作用(けいれんを抑える)

という4つのはたらきがあり、ソラナックスにもこれらのはたらきがあります。

それぞれの強さはお薬によって異なり、ソラナックスはと言うと、

  • 抗不安作用は中等度
  • 催眠作用は弱め~中等度
  • 筋弛緩作用は弱め
  • 抗けいれん作用は弱め

このような感じです。

そして、これらの作用に関連した副作用が時に生じます。

具体的には、

  • 催眠作用で眠気が生じる
  • 筋弛緩作用で、ふらつき、転倒が起こりやすくなる

などです。