非定型うつ病は、「新しいタイプ」のうつ病?

新型うつ病は、従来のうつ病と違い、

・遊びなどの好きな事は楽しめるが、仕事などイヤな事になると落ち込む
・抗うつ剤があまり効かず、長期化しやすい
・他責的、逃避的なところがある

という特徴があります。これは確かに、非定型うつ病の特徴と似ています。
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非定型うつ病が生じる生物学的原因

非定型うつ病はどのような原因で発症するのでしょうか。

実はこれはあまりよく分かっていません。

定型うつ病は、脳内のモノアミン(セロトニンやノルアドレナリン、ドーパミンなど)が減少して生じるといったモノアミン仮説や、
コルチゾールの過剰によって生じるというHPA仮説、
また最近では脳のBDNF(脳由来神経栄養因子)の欠乏で生じるというBDNF仮説など、
いくつかの生物学的な原因が提唱されています。

どれもまだ仮説に過ぎず、未だ決定的なものは解明されていませんが、
「こういう原因なのではないか」という仮説は年々進化しており、徐々に真実に近づいている印象があります。

しかし非定型うつ病に関しては、その原因はほとんど分かっていませんし、有力な仮説もありません。
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非定型うつ病って何?

非定型うつ病(Atypical Depression)とは、典型的なうつ病(いわゆる定型うつ病)とは
異なる特徴を持つうつ病に対して付けられた疾患名です。
とは言ってもうつ病には違いなく、うつ病の中の一型という位置づけになっています。

非定型うつ病とは、うつ病(抑うつエピソード)の診断基準を満たす症状は認めるものの、
その特徴が従来の典型的なうつ病と異なるタイプのうつ病に付けられた疾患名です。
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うつ病になったからこそ、得られたものとは? 1

うつ病は治る疾患です。
ということは、うつ病治療には終わりがあります。

治りやすさは個々人で異なるため、比較的早く治る方もいれば、
時間がかかってしまう方もいますが、うつ病は治ります。
だから、いつかは治療が終了になるものです。

うつ病になったからこそ得られたものを、ここで紹介したいと思います。
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うつ病にかかるのは悪いこと?

うつ病をはじめとした精神疾患は、どうしても悪いイメージを持たれているのが現状です。
一昔前と比べるとその偏見は少なくはなってきましたが、それでもまだ十分とは言えません。

同じ疾患でも、

「肺炎になってしまった」
「虫垂炎になってしまった」

となった時、これらの疾患にかかったことを情けないと思う方は少ないでしょう。
病気を100%防ぐことなど出来ませんし、一定の確率で罹患してしまうことは仕方のないことだからです。

うつ病だって同じ病気なのですから、基本的には同じ扱いであるべきです。
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うつ病の妄想の治療法

うつ病で妄想が出現した場合は、どのように治療するのでしょうか。

Ⅰ.否定も肯定もしない

うつ病の妄想に限らず妄想全般に言えることですが、
妄想に対しては「否定も肯定もしない」という接し方が基本になります。

妄想というのは基本的に「訂正不可能」な考えですので、
「それは違うよ」と否定したところで納得してもらうことなど出来ません。
しかし妄想は誤った認識ですので、それに対して「その通りだよ」と肯定してしまうことも問題があります。
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うつ病で生じうる妄想

うつ病の症状というと、気分の落ち込みや意欲・関心の低下など、
精神エネルギーの低下に伴うものをイメージする方が多いと思います。
実際、確かにこのような症状が主ではあるのですが、それ以外の症状が生じることもあります。

うつ病で時々認められる症状として、「妄想」があります。
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うつ病の重症度が分かることにどんな意味があるのか

このように、診断基準や検査結果などを参考にしながら、最終的には医師が総合的に重症度を判断していきます。
では、うつ病の重症度を判定することにはどんな意味があるのでしょうか。
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うつ病の重症度の意味 検査での重症度分類

うつ病の重症度は、検査でもある程度推測できます。

検査というと、血液検査や脳の画像検査をイメージする方も多いかもしれませんが、
うつ病の検査の場合は、ほとんどが質問紙検査です。
質問紙検査とは、質問に答えてもらって、その回答に点数を付けていき、重症度を判定する検査のことです。
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うつ病の重症度を判断する指標となる診断基準や検査 DSM-Ⅴ

DSM-Ⅴは、うつ病の重症度について「抑うつ障害群の特定用語」という項目で定義しています。
DSM-ⅤでもICD-10と同じように、
「症状の数」と「日常生活や仕事などがどのくらい障害されているか」
の二つで重症度を評価しています。

うつ病の症状については、次のようになっています。
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うつ病の重症度を判断する指標となる診断基準や検査 ICD-10

診断基準では、重症度についてはどのように記載されているのでしょうか。

我が国の精神科医療で主に使われている診断基準は二つあります。
WHO(世界保健機構)が発行しているICD-10と、アメリカ精神医学会が発行しているDSM-Ⅴです。

それぞれを見てみましょう。

ICD-10によるうつ病の重症度分類

ICD-10では、うつ病の症状を「大項目」と「小項目」に分け、
それぞれをいくつ満たすかという「数」と
日常活動・仕事などがどれくらい出来るのかによって重症度を分けています。

具体的には次のようになります。
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うつ病の重症度の意味とそこから分かること

うつ病は、重症度によって軽症・中等症・重症に分けることができます。

診察で医師から

「軽いうつ病ですね」

「うつの程度は中くらいでしょう」

と言われた方もいるかもしれません。
また診断書にも、「重症うつ病」と、病名だけでなく重症度も合わせて記入されていることもあります。

まずはイメージを持ってもらうため、それぞれの重症度はどれくらいの状態を指すのか、ざっくりと書きます。
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