「うつ病の原因」カテゴリーアーカイブ

憂鬱な危険を知らせるサインである

誰にでも落ち込んでしまう時、気分がどうしても晴れない時というのはあるものです。

憂鬱(ゆううつ)は、このような気分が低下している状態を指します。
これは正常な感情の1つではありますが、不快に感じる感情になります。そのため憂鬱は出来るだけ感じたくないものです。

しかし憂鬱になった事のない人はいないでしょう。憂鬱は不快な感情でありながらも、万人に生じる感情なのです。
そして憂鬱を不快に感じるのにも意味があります。

ではこの憂鬱は、どのような原因で生じていて、私たちにとってどのような意味があるのでしょうか。
そして憂鬱を吹き飛ばす対処法としてはどのようなものがあるのでしょうか。
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なぜ憂鬱が生じるのか

大昔、ヒポクラテスは憂鬱(メランコリー)が生じる原因を「血液の中にある精神が黒胆汁の異常混入によって腐敗するため」だと考えました。
しかしこれは現在の医学で考えればあまりに無理のある説明で、現在においては完全に否定されています。

では、なぜ憂鬱は生じるのでしょうか。
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睡眠の質を上げるために効果的な運動とは

運動が睡眠の質を上げるのはなぜか

よく身体を動かした日は、熟睡できる。

これはみなさん経験的に知っていることでしょう。
しかし、どうして身体を動かすとよく眠れるようになるのでしょうか。
この答えを知るためには、睡眠の目的について考える必要があります。
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定型うつ病の症状との違いも多い 非定型うつ

非定型うつ病は、いわゆるうつ病に含まれる概念です。
うつ病には様々なタイプが提唱されていますが、
その中のひとつに非定型うつ病があります。

非定型うつ病はうつ病であるため、基本的にはうつ病の診断基準に書いてあるような症状が出現します。

例えば、うつ病の代表的な症状には次のようなものがあります。
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産後うつ病とマタニティーブルーとの違い

女性は男性の2倍、うつ病にかかりやすいと言われています。
特に妊娠前後や出産後はうつ病を発症するリスクが高いことが指摘されており、
出産後の女性の20%がうつ病や不安障害などの精神疾患の診断基準を満たすとも言われています。

出産後は、ホルモンバランスの大きな変動という生理的変化の他に、
子供ができたことへの責任感やしっかり育児が出来るかという不安も重なり、
精神的に不安定になりやすいことが予測されます。

産後にわけもなく泣いてしまったり、ちょっとしたことで怒ってしまったりと不安定になることがあり、
これはマタニティーブルーと呼ばれます。

マタニティーブルーと産後うつ病が同じような意味合いでは使われることも多いのですが、
これらは同じものではありません。
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産後うつ病とは

女性は男性の2倍、うつ病にかかりやすいと言われています。
特に妊娠前後や出産後はうつ病を発症するリスクが高いことが指摘されており、
出産後の女性の20%がうつ病や不安障害などの精神疾患の診断基準を満たすとも言われています。

出産後は、ホルモンバランスの大きな変動という生理的変化の他に、
子供ができたことへの責任感やしっかり育児が出来るかという不安も重なり、
精神的に不安定になりやすいことが予測されます。
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BDNFが減ると精神疾患が発症しやすくなる

DNFの減少によって神経の成長・発達が不十分になれば、
脳に何らかの障害が出てしまう可能性が高くなるからです。

ちょっと脱線しますが、うつ病などの精神疾患にBDNFの低下が関係していて、
それにより脳に何らかの異常が生じているということは、世間で根強く残っている「うつ病は甘えだ」という誤解が、
やはり間違いなのだということが分かります。
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うつ病をはじめとした様々な精神疾患に関与するBDNF(脳由来神経栄養因子)

BDNF(Brain-Derived Neurotrophic Factor)は「脳由来神経栄養因子」と呼ばれます。
主に脳や神経に作用しますが、それ以外の臓器にも存在しています。

BDNFは精神疾患領域において、そのはたらきをかんたんに説明すると、

「脳の神経を成長させ、保護する物質」

だと言えます。具体的には、

神経の新生を促す(新しい神経を作る栄養となる)
神経の発達・増殖を促す
神経間ネットワークを強固にする(セロトニンなどの神経伝達物質を増やす)
神経を保護する(神経がストレスなどからダメージを受けるのを守る)

といったはたらきがあることが分かってきています。

このように脳神経に良いはたらきをしてくれる物質ですから、
BDNFが減少してしまうと脳に悪いことが起こってしまいそうです。

実際BDNFが低下することは多くの精神疾患の発症に関わっていることが分かってきています。

具体的には、

アルツハイマー型認知症
うつ病
不安障害
双極性障害
統合失調症
自閉症スペクトラム障害(発達障害)

などの多くの精神疾患とBDNF低下が関係していることが次々と明らかになってきています。

BDNFは神経を発達させ保護する物質であり、その減少は様々な精神疾患の発症に関係してきます。
例えば、アルツハイマー型認知症の方の脳でもBDNFが低下していることが報告されています。
アルツハイマー型認知症では、特に脳の前頭前野や海馬でのBDNF低下が著しいことが分かっています。

前頭前野は認知や思考といった高次機能に深く関わっている部位であり、
また海馬は情動や記憶能力に深く関わっている部位です。

アルツハイマー型認知症では、前頭前野の萎縮による高次機能の低下や、
海馬の萎縮による記憶障害・不適切に泣いたり怒ったりするといった症状が認められますが、
これらはBDNFが減少することも一因などではないかと考えられます。

BDNFが減少すると、脳の神経に栄養が渡らなくなり、脳神経が十分に成長・発達できなくなります。
また神経と神経がネックワークを作るためにもBDNFは重要であるため、
BDNFの減少は神経間の連携を不良にしてしまいます。

うつ病にもBDNFは関係しています。
うつ病では海馬を中心とした辺縁系のBDNFが減少していると考えられており、
これによって気分の低下や記憶力の低下が生じていると考えられます。

統合失調症や双極性障害においてもBDNFは関係していそうです。
この2つの疾患は遺伝的な要素も強い疾患ですが、そもそもBDNFに関係する遺伝子の変異が生じると、
これらの疾患が発症しやすくなるのではないかとも考えられています。
また抗精神病薬(主に統合失調症の治療薬)は、脳のBDNFを増やす作用があり、
これによって統合失調症によって生じる脳萎縮を予防する作用があるとも考えられています。

昼食うつ病が夫の定年で生じる問題点

本来、夫が定年を迎えて仕事から解放されたことは、喜ばしいことでもあります。
夫の自由な時間が増えた分、今まで一緒に出来なかったことをこれからはやりたい、
と楽しみにしている妻も少なくありません。

しかし、夫の存在によってうつ病になってしまうと、
これは夫を誤解させ、夫婦関係を悪化させる原因となってしまいます。
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昼食うつ病とは?

うつ病は20代~40代に発症しやすいと報告されていますが、
それ以外の年代にも発症することはあります。

好発年齢からはずれて発症するうつ病に多い傾向として「発症に誘因を伴っている」ことが挙げられます。
例えば、失業や離婚のストレスなどでうつ病になってしまう、
子供が家から巣立った寂しさでうつ病になってしまう、などです。

しかしうつ病の原因の中には、一見すると「なぜこのような原因で?」と思われるようなものもあります。
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心因性うつ病は、なぜ発症するのか?

うつ病は何も特別な病気などではありません。

私たちは生きていく上で、誰もが抱く悩みや不利な局面に立たされます。
そんなときにうつ病は、容易に引き起こされるものである、と考えられるでしょう。
「親しかった人の死」という突然の衝撃でうつ病が起こることもあります。
仕事がうまくいかないという「連続性」のあることによって起こることもあります。
また、妊娠や進学といった「嬉しいこと」もうつ病の原因となります。

ただ、だからといって、これらすべての原因を避けることはできません。
人が死んでしまうことは避けようもないことです。
まったくストレスのない職場や環境など、存在しません。
妊娠や進学のようなことを避けることができます。
しかし、そのうち「周りと違うこと」が逆にストレスとなる日が来るかもしれません。
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産後うつ病とマタニティーブルーの違い

出産は嬉しいイベントですが、「母親としての責任」「育児のプレッシャー」などが現実的にのしかかってくるイベントでもあります。
更に産後はホルモンバランスの乱れも加わるため、出産後に精神的に不安定になる方は少なくありません。

これは一般的には「マタニティーブルー」と呼ばれています。

一方で、出産後は同様の理由からうつ病の発症率が高まることも指摘されており、これらは「産後うつ病」と呼ばれています。

同じような原因で発症するマタニティーブルーと産後うつ病、これらは何が違うのでしょうか。

また対処法なども異なってくるのでしょうか。
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